ディメンションのライブに行ってきました。昨年6月に一時帰国したときもがんばって見に行っていたのですけど、あのときはすごく熱いというかハードというかテンション高い!! という記憶があり・・・。Break outだったか、曲の最後のほうで一瞬みんながしーんとするところで、ふとわれに返ったかのようにドラムがフィルをビシバシっと入れてまた最後まで突っ走っていった、そんなワンシーンがいまも忘れられないんですが。
ところが、といっていのかわかりませんが、今回はずいぶんとくつろいだ感じでした。勝田さんと増崎さんが、ディメンションのわりには音数が少なくて、伸ばしている音が多くて、朗々としていた印象。テンポもゆったりした曲が多くて、もちろんそのテンポの中でけっこうドラムとベースは手数もあったりしてグルーヴにはかなりのこだわり、そこはやっぱりディメンションなんですが、聴いていて、呼吸がゆったりできたんですよね。
大昔(90年代)のディメンションといえば、もうジェットコースターばりのスリル満点の演奏をライブで体験したのが忘れられないし、ちょっと昔(2000年代)には、「Nudistic」で手拍子しながら踊らずにはいられなかった。それが今は、ゆっくり座ってじっくり聴いて、聴きながら飲むお酒がなぜかものすごくおいしく感じられる、そんなゴージャスな音楽になってきたなと。
彼らの楽曲には爽やかなものもあるけれど、基本は爽やかじゃなくて、都会的でお洒落で刺激的、スクェアともカシオペアとも大きく違う点はそこだと私は思っています。そんなディメンションだよね、と思える音楽性も脈々と流れている。超絶技巧は出てくるし、ライブを盛り上げてくれるけれども、もはや超絶技巧ではなく「雰囲気」で魅了する音楽になっています。
- アーティスト: DIMENSION
- 出版社/メーカー: ヅァインレコーズ
- 発売日: 2010/11/10
- メディア: CD
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ディメンションも20周年だそうです。この日は大雨警報で、桜木町のランドマークタワーの前ですごい風がふいて、私は傘の骨を折ってしまいました。家族には「よくもまあこんな日にライブに行くよね」と呆れられつつ(笑)出かけましたが、雨でずぶぬれになろうと強風で傘がこわれようと、そうそう、ドラムは則竹さんだったし!! 生のディメンションが演奏が聴けるならまったく苦になりません!!