山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

サンフランシスコのYoshi'sにきてくれた小野塚さんの後日談

先日ディメンションのライブに行ったとき、キーボードの小野塚晃さんとお話する機会がありました。

「アメリカに住んでいたとき、サンフランシスコのYoshi’sに、渡辺貞夫さんのツアーできてくださったので、聴きに行ったんですよ!」とお話したら、小野塚さん、「そうそう、書いてらっしゃいましたよね。読みましたよ」と。…なんと私のブログ記事を読んでくださっていたとのこと。

2008-09-20 - 音楽センスを伸ばしたい!http://d.hatena.ne.jp/mimeyama+writer/20080920
http://d.hatena.ne.jp/mimeyama+writer/20080924

そう、あれは2008年の9月でした。

小野塚さんが渡辺貞夫さんのツアーでサンフランシスコにいらしたのです。

あのとき私はまだ息子がゼロ歳で、日本に帰国できるのは3−4年先の予定。
小野塚さんもディメンションもSTBもブルースアレイも、気が遠くなるほど、彼方にありました。

そんななか、サンフランシスコに小野塚さんが来てくださるなんて!!

夫に頼んで、Yoshi'sまで高速道路をぶっ飛ばして連れて行ってもらうのに2時間。やっとの思いで聴けたライブ。

演奏が終わって、小野塚さんとはお話することもできず、ダッシュで帰らなくてはいけませんでした。サンフランシスコまで来てくれたことが、どんなに心の支えになったか、あのときの聴いたピアノの音が、本当に素晴らしかったことを、いつか小野塚さんに伝えられたらな、とは思っていました。

それが後日ブログを読んでくださって、伝わっていたというのが、とても不思議な気がしました。

とても小さなことですが…

ぜんぜん違う場所で、まったく違う人生を生きているのに、音楽を通じて、点のように、ふっと意識が一瞬すれ違っていたんだな、と。