山本美芽のフュージョン・ダイアリー

音楽ライター山本美芽によるジャズとフュージョンについての取材日記です。

ものすごく久しぶりに、熱帯ジャズ楽団のライブに行ってきました。ツアー初日の立川です。この会館、ずっと昔にスクェアに本田さんがいたころのツアー初日か何かで、大学生のころにも来たなあ。それ以来だから20年ぶりぐらいかも。懐かしいです。

熱帯ジャズ楽団、早いもので、結成17周年になるそうです。
客席を見渡して驚いたのが年齢層の広さ。小・中・高校生はチケットが大人の半額というのもあって、私は小学4年生の娘と一緒に行きましたし、まわりにも小学生中学生高校生があちこちに。そして多かったのが中高年!! 50代、60代、70代もかなり多かったです。「今日熱帯をはじめて聴く人!」というMCに大きな拍手が起きたから、もしかして、立川の地元で、良いコンサートには来るよみたいな、熱帯の固定ファンじゃないお客さんも結構入っていたのかな。

超強力ホーンセクションに超絶パーカッション軍団が繰り広げるラテンのリズム、…やっぱり熱帯は最高です。

特筆すべきはトロンボーン奏者、青木タイセイさんがピアニカで1曲メロディを吹いていたこと。フレージングの素晴らしさに目からうろこでした。やはり管楽器奏者のフレーズの作り方はすごい。音を伸ばすときの微妙なクレッシェンドからデクレッシェンドに、音の切り方。そしてピアニカの伴奏で弱い弱いハーモニーを吹いちゃうホーンセクションの技術もほんとにすごい。

ドラムは神保彰さん! わりと裏方に徹してらっしゃいましたが、1回ソロがあってシンバルと太鼓類乱れうちで盛り上げてくれる場面も。

おなじみのナンバーいろいろ演奏してくれました。カルロス菅野さんが歌う"Fly me to the Moon"が、すごくよかったなー。それから、ドミニカのリズム「メレンゲ」の入った曲をやってくれまして。メレンゲの説明で、チーズおろしみたいな形のパーカッションをカルロスさんが棒で上下にこすってシャカシャカさせてました。私、クルーズでドミニカの島にいって1日海水浴したことがあるんですが、(ドミニカ共和国で聴いたのはメレンゲだった!)そのときその小島で、朝から晩まで観光客に踊りを見せてくれている方々と演奏している現地の方々がいたんですけど、そのときの音楽がまざまざとよみがえってきました。メレンゲ、いいですね。

最後は、マイケル・ジャクソンの「今夜はドンド・ストップ」、そして「セプテンバー」がアンコール。このへんになるとみんな立って踊ってました。こういう踊りの音楽で座ってろっていうほうが無理!!! 17人の超強力なグルーヴを浴びるのはまさに人生のエネルギーチャージの瞬間でした。

ジャコの「リバティ・シティ」やってくれましたが、ちょっとアレンジが難しくてわかりにくかったかなあ。でもそれ以外は、大衆性と芸術性、初心者でも楽しめてマニアも満足という、すごく難しい落としどころにびしっとうまくまとめていて、さすがのステージでした。