山本美芽のフュージョン・ダイアリー

音楽ライター山本美芽によるジャズとフュージョンについての取材日記です。

ディメンションライブ@目黒ブルースアレイ ニコニコ生放送 2012年10月21日

20周年、25枚目のアルバム「25」をひっさげてツアー初日のディメンション。
目黒のブルースアレイでのライブ、聴いてきました。

この日はニコニコ生放送で、インターネット中継されていたということで、開始も日曜日だからか
6時半。いきなりブルースアレイの店長の高橋さんのあいさつから始まりまして、メンバー紹介やら
挨拶MCも、生放送を意識して、きちんとした感じといいますか、いきなりテンションあがりまくり
というか。

この日のライブ、6時半に始まり、本編は9時ごろに終わり、アンコールが終わったのが9時半。
長いですよね。しかしこれだけの長丁場なのに、最後から最後まで全力投球がずっと続くような
構成。ツアー初日で、新しいアルバムの曲も中盤に4−5曲でしたか、ありましたし、
生放送でご存知の方も多いと思うので書いてしまいますけど、6thアルバムに入っている
定番超絶技巧盛り上がり曲あたりをフィーチャーしたメドレーとか、”Jungle Dancer” 
などのダンス系ナンバーとか、もう、ずっとテンションあがりっぱなし。

MCではわりと長めにしゃべっていましたけど、それでもね、メリハリがないというのとは
違いますが、カシオペアやスクェアのツアーなんかだと、バラードでしっとり落ち着いて休む時間
が、わりとまとまって用意されてるのが普通だったんですよね。

思い起こせばこの日に限ったことじゃないですが、ディメンションのライブ、バラード率が
少ないですね。この日はバラードらしいバラードって結局ないまま、ずっと盛り上がりっぱなし
です。常に高揚感があるんです。

若いころに盛り上がりっぱなしで、40代になってから落ち着いてくるっていうのならわかりやすい
んですが、40代になって、テンション高い率がますます上がっているっていったい・・・。
勝田さんがMCで話していましたが、昔は1曲やるだけでもゼーゼーしていたのに、今はそれが
メドレーで吹けるようになっちゃったと。経験を重ねることで、どんどん省エネで演奏できるように
なっている、と解釈すればいいんでしょうか。

テンション高い曲がずーっと続くと、こっちの意識も、すごく覚醒されてきますね。
改めて、小野塚さんのハーモニー感覚は絶品であるとか、「んぱっ」と入る合いの手のリズム感の
切れ味の素晴らしさ。増崎さんのギターの歌い方の表情、ディストーションでのうねり具合の絶妙さ。
勝田さんのパワフルさ、華やかさ。ライブで聴くと、ため息ものです。そしてギターとサックスの旋律の受け渡し
やデュエット。移り変わるたびに、本当に新鮮な響き。

勝田さんは今回のライブのためにご自分で猛特訓、猛練習をしたそうで。初日とは思えない
くっきりとまとまったサウンドでした。途中でミスかな? と思う場所もいくつかありましたが、
体力集中力ってこんなに長い時間続くものだろうか?
いくらなんでも大丈夫かなと思うほどの演奏が続いていましたので、ミスは気にならないというより
限界に挑戦している証拠という手ごたえが伝わってきて、リアリティがあって、よかったという言い方も
変ですが、そこも含めて全力を出し尽くしている感があり、その姿勢が音のエネルギーになって
どーんと伝わってきたように思いました。

終演後、楽屋を訪ねたら勝田さんがいらっしゃって、げっそりしてるのかなぁと思えば、ぜんぜん元気で
…なんというスタミナ。恐れ入りました。

アルバムづくりでも、ライブでも、常に限界に挑戦しているんですね。たぶんそうじゃないと自分たちが
面白くない、ワクワクできることを求めた結果、そうなっているんでしょう。

サポートドラム、則竹裕之さんにあとでお話を伺いまして、25thの曲、変拍子すごいんですが
どうってことなさそうに演奏してましたが、どうってことないんですかと質問したら
いややっぱり大変です、ということで。曲がポップだから、
譜面を見るより覚えちゃうのが良いということでした。

これから全国をまわるディメンション。演奏を重ねるごとに、また変化していくのでしょうね。
東京に戻ってくるのは12月の三井ホール。どうなっているのか楽しみです。

25

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こちらのブログ記事にセットリストが掲載されています。