山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

春になると、毎年楽しみにしているのが、フュージョン・グループ、
T−スクェアの新しいアルバム。

18歳のときに聴き始めて以来、ずーーーーーーーーっと欠かさず、
毎年、4月か5月になると、リリースされるので、聴いています。
スクェアとの出会いがあって、音楽ライターの道に入りましたので、
本当に長く聴いてきた、大切なバンドです。

新作「スマイル」は、
メロディアスで、ワクワクしてくるような曲ばかり。

今年はバンド結成35周年なので、過去のメンバーも参加していて

なかでも、パーカッションの巨匠にして邦楽の家元、仙波清彦さんが
参加しているのに注目です。

あちこちで暴れまくっていらっしゃるのに、
悪目立ちなどは一切なく、スパイスを加えるというか、陰影を増すという
ような、完璧なバランスで存在しています。

坂東さんが書いた曲を、則竹さんが叩き、長めのドラムソロがあって、そこで
仙波さんのパーカッションとドラムのユニゾンや絡み…これは面白い!!!

仙波さんといえば、コンサートに来ると、お店を開けるんじゃないか
というくらい、ありとあらゆるパーカッションをご自分の前に並べて
圧倒的なパフォーマンスをされていますが、そんな様子がちらっと
思い浮かびます。

安藤さん坂東さんの曲は、いつものようにキャッチーで心地よいし、
河野さんが、むかしなら和泉さんが書いていたようなバラードの河野版
みたいな素敵な曲で、最後をしめてくれていてるのも、いかにもスクェアっぽくて
いい感じです。

これからの季節、車のなかで聴いたら最高に気持ちいいこと間違いなし!

Smile(DVD付)

Smile(DVD付)

今日も車に乗ったら、これを聴きます!


*初回限定版はDVDつき。
 このDVDは、35年の歴史について、メンバーのインタビュー映像と、昔の
 ライブ映像などを編集したもの。私は見ながら「あ、このコンサート行った・・・」
 「これも行った」「このとき雨に濡れて風邪ひいたんだった」など、
 懐かしくて、昔からのファンには楽しめる内容です。

 バンド解散の危機についても、お茶を濁すことなく、かなり突っ込んだところまで、
 リーダーの安藤さんが語っています。
 仕事とはいえ、ここまで話さなくちゃいけないのかぁ。
 大変だなぁ・・・と思ってしまったくらい。
 昔からのファンならば、DVDつきがおすすめです。