山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

ピアノ鍵盤まつり!レ・フレール with special guest 鍵盤男子

赤坂区民センターでレ・フレールのコンサート

鍵盤男子がゲスト。

 

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もしかしたら

連弾のユニットというのが

ジャンルとして確立しつつあるのかな。

 


相方のシャッフルや乱入、

ジャズフェスティバルでも大好きなんだけど

 


大井さんが圭土さんと弾いた〈クロス第2番〉

ハッとするような歌い方と音色。

 


守也さんが中村さんと弾いた〈サッド・スマイル〉、

メロディが、破壊力ありすぎて

1音聴いたら、ぎゅーっと、来ました。

泣けた。

曲が終わるまで、止まらなくて。

 


なぜ?

守也さんのメロディの歌い方と音色?

中村さんのこの曲の力?

ふたりの演奏のバランス?

 


おそらく、、全てが揃ったから。

 


4人で入り乱れて弾いてくれると、、まあ盛り上がる、

音が厚い、入れ替わりがスリル満点。 

鍵盤男子のお二人のライブは初めてでしたが

すごい才能。

大井さん、ピアノがうまい。うますぎる。

中村さん、魅せる。作曲家と言いつつパフォーマー。

話うまい。

華がある。

二人とも経歴すごいけどキャラが立ってる。

 


本当、盛り上げてくれました。

シーケンサー入れた曲も聴いてみたかったな。

 


で、前半はレ・フレールのみの演奏でしたが

 


冷静に思い出すと、聴きごたえありました。

 


1曲目、〈空へ〉 スカーン! とさわやかなこの曲。軽快に始まりました。あれ? もしかして湿気?  ベーゼンのセミコンならもう少し鳴るはず?

と思っていたら、2曲目〈挑戦者〉の途中からどんどん鳴り始めて。

どんどん引きこまれる。 〈クロス第4番〉!!!

これは手に汗握る。

ライブだとダイナミクスの変化がすごくて

後半、いつもよりすごくフォルテな場所があって

えっ? そう来た? 息をのみました。 〈シャクナンガンピ〉

美しすぎる。風景のよう。

連打のメロディーバッチリ決まった。

 

 

〈Follow me!〉アドリブを手拍子で真似るのが楽しい!! この守也さんパートでお客さんを煽る技、できないけれど、できるようになりたい、、

 


今日みたいなお祭りスタイルは

ジャズやフュージョンでは本当に日常的にあって

誰と誰の組み合わせであの曲、とかの

組み合わせや違いをいつも楽しんでいます。

 


5人のうちひとりプレイヤーが変わるだけでも

全然印象が変わる。

 


連弾で一人変わったら

 


全く別のものに生まれ変わるのは当然。

 


ただそのためには

レフレール  のコピー、

鍵盤男子のコピーではなく

 


オリジナリティのあるプレイヤーでないと

面白くない。

 


そういう楽しみ方が

連弾のジャンルでも出てくる日が

そう遠くはないかもしれません。

 


レフレール  のコピーやってる上手いプレイヤー達には

早くオリジナル曲、オリジナルアレンジ、

オリジナリティ確立に向けて動いて欲しい。

 


次々にピアノデュオがメジャーデビューして

それだけでデュオフェスとかできるようになったら

楽しいだろうな。

 


嬉しい、と繰り返していた鍵盤男子のお二人。

レフレール  の二人も嬉しそうだった。

それを観ているだけで、嬉しくなる。

 


長くライブに通う人生やってると

10年、20年経ってから

あれがターニングポイントだったと

思うライブというのが、ある。

 


今日は、それかもしれない。

 


時間が経たないと、わからないけれど。

 

 

ピアノの先生たち、

続くユニットを、みんなで育てましょう。

 


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