山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

小曽根さんFacebookライブの公開が8月31日で終了

初めてFacebookライブで小曽根さんを聴いた衝撃

スマホを通した音でもこんなに気持ちを揺さぶること

三鈴さんの「おかえりなさい」に癒され、いつしか自分も真似して家族に三鈴さん口調で言っていたこと

毎日、9時を目標に朝から生活していた日々

母の日に、リクエストを弾いていただいた驚き

たくさんコラボアンサンブル

嬉しかった真上からのショット

最終日のオーチャード、奇跡のステージ

まだまだ書ききれませんが

全部ずっと覚えています。

大切な思い出です。

TRIX RINA 小曽根真 ジャズジャパン9月号

ジャズジャパンにて、インタビューとライブレポートを執筆しました。

 

長年取材しているTRIXの新作インタビュー。

熊谷さんと「大丈夫でした⁉︎」と無事を喜びつつ始まったお話では、コロナ期間にさまざまな試練がありながらも、それをバネにますますパワーアップしてる様子が分かります。

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小曽根さんの愛弟子、ピアニスト、RINAさんのデビュー作

 

そして小曽根さん「もがみ」を演奏された八王子のライブレポート。

自粛明け初のコンサートでした。

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それぞれ全身全霊で書いています。アーティストの音源と合わせて是非ご覧ください。

 

八王子で小曽根さんのコンサートに伺ったら、開演前に近くの座席にRINAさんがいらっしゃいました。インタビューしたばかりでしたので、お互いマスク姿でしたが、あっ、と思ったら、すぐに駆け寄ってくださり、私に声をかけてくださいました。

取材に同行していた息子が「今の人誰?」というので説明したら「すごい人はやっぱり挨拶も凄いんだね」と腑に落ちた様子。少年野球の監督にずっと「挨拶ができる人になれ」と厳しく教えていただいてきました。

とてもシャイだったけど小曽根さんに特訓されて克服した、というインタビューで伺っていたことを思い出しました。

そんなお話も読めますので、是非。

 

JAZZ JAPAN(ジャズジャパン) Vol.121

JAZZ JAPAN(ジャズジャパン) Vol.121

  • 発売日: 2020/08/24
  • メディア: 雑誌
 

 



 

 

 

 

 

アコースティックウェザーリポート ルーテル市ヶ谷 2020年7月31日

卒業演奏会と中高生の頃の発表会の思い出が詰まったルーテル市ヶ谷で、アコースティックウェザーリポートのライブ。
3月のブルーノート東京公演もそうでしたが、またしても緊迫の中行ってきました。


ホールだからドラムの音の鳴りがすごくて!!!
足から床からビリビリきて、抱えていたバッグが振動してます。


ドラムソロに吸い込まれてしまいそうでした。
あのスタインウェイもカラフルに、ウッドベースの倍音がふわっと鳴っていました。


鳴ったそばから消えていくけど、音楽ってなんて素晴らしいアートなんだろうと、当たり前のことにしみじみと感動していました。


ライブ会場にきたら配信動画が見られるそうで
久しぶりに筆記用具なし、メモとりなしで
ゆっくり鑑賞。
マスク着用1席空けての厳戒態勢です。

 

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JIMSAKUのレコーディング生配信

キングレコードの関口台スタジオ、椿山荘の近くにあります。
あそこからJIMSAKUレコーディングの様子をそのままYouTubeで生配信を拝見。


そのアーカイブが日曜日まで。無料。
なかなかスタジオの中を見られる機会はないので興味深かったです。

しかも今回、ダイレクトカッティングも。

録り始める瞬間の緊張感がすごいです。

Boogie for Spring 2020 in TOKYO KEITO SAITO Boogie Woogie PIANO LIVE CODE Ⅲ

レ・フレールの斎藤圭土さんのライブが目黒のブルースアレイから配信されていたので拝見しました。ドラムが伊藤大地さん、初めて拝聴します。

 

中心となるのはブギウギナンバー。ピートジョンソンの「JUST FOR YOU」、「ホンキートンクブルース」「ブギウギウーマン」「ブギウギファーイースト」

ブルースアレイは1990年代から通っている私のホームグラウンド。

あのスタインウェイも長い間いろいろな方が弾くのを聞いてきましたが

いや、すごい、ものすごいピアノが鳴っていて、気持ちがいいです。このピアノってあんな音・・・いや、あんなふうに鳴るピアノだったのですね。

特に低音を圭土さんの正確無比な左手がビシバシとベースラインを刻んでいくと、いい。

年代物のスタインウェイの低音っていいなと思うことが最近多いんですけど、まさにそれ。

 

圭土さんのブギウギピアノに大地さんの推進力抜群で軽やかなドラムが入ると本当にいきいきとします。タイトに楽しい感じがはじけるような。

 

ソロとしては「桜」、最近楽譜先行で発表されていた新曲「カイザー」も披露されました。

 

レ・フレールの曲も演奏されました。JOKERやレジェンダリー・スタンダード、ばっちりはまっていました。典型的な8ビートのドラムパターンではなくて何かとてもクリエイティブな感じがします。「挑戦者」は、連弾のほうが好きだなと思いましたが、要するに、連弾だと和音が分厚くなり、メロディやハーモニーが重層的になる。ピアニストとドラマーのデュオは、もっとリズムや間合いのコンビネーションを追求して、ハーモニーにはスペースがあるということなんですね。私は元から低音フェチですし、割とずっしりしたものが好みなんです。

 

熱いライブで楽しませていただきました。

 

 

 

 

弾きながら、救われている。ALONE

ALONE

 

https://www.instagram.com/p/CC3KVcXp48z/

[https://www.instagram.com/p/CC3KVcXp48z/:title=ALONE斎藤守也さんのアルバム「Monologue 」の楽譜を手にしたのが2018年の2月。全曲弾くと決めて、練習してきた。あと譜読みしてない残り、3曲。そのひとつがこのALONE 。

 

今日、突然、弾きたくなった。

 

カプースチンをぶっ通しで 1時間弾いたら小指の爪が割れはしなかったけどじんじんしてきて、だんだん録画していてもミスが増えてきて、あ、ダメだ、疲れたんだ、と思いながら、Monologue の楽譜をめくっていた。

 

ふと、ALONE 弾いてなかった。と思って弾き始めたら、曲の世界にいきなり入り込んでしまった。抜けられない。左手パターンはSNOW やSIESTA と似ている。テンポも似ている。でも雰囲気が違う。全然違う。

 

やりきれない気分を、我慢しなくても良いのかもしれない。救われた、というのも大袈裟ですが、なんかホッとする。弾きながら、救われている。

 

#alone #monologue #moriyasaito #piano #pianosolo #mimeyamamoto #mimewriting #music #japan #petrof

 

 

 

ピアノソロ 斎藤守也(from レ・フレール)『MONOLOGUE』
 

 



MONOLOGUE

MONOLOGUE

  • アーティスト:斎藤守也
  • 発売日: 2017/03/01
  • メディア: CD
 

 

 

アコースティックウェザーリポート 2020年3月25日ブルーノート東京


2020年3月25日水曜日。ほとんどのショーがなくなったブルーノート東京で、予定されていたアコースティックウェザーリポートの公演。

夜8時に小池知事の不要不急外出自粛要請が夜に出たあとの9時からのセカンドショー。

9割がた客席は埋まっていました。

クリヤマコト(p) 納浩一(b) 則竹裕之(ds)
エリック・ミヤシロ(tp)本田雅人(sax)
 

ピアノトリオではありますが、ピアノは全体をリードしつつピアノだけが主役というのではなく、ドラムもベースも対等に目立って、かなりアグレッシブに、またはあえて淡々と互いに波動を送り合っている感が強く、そこが私がこのトリオが好きなところです。

バーバリーコースト。
ドナリー
ここから本田、エリックが参加。
ディープインサイト
ハヴァナ
ルシタノス
エレガントピープル

最後、アンコールはバードランド。

 
ステージに出てきた3人を見て思ったのが、12月のツアー初日、静岡の袋井で聞いたのと同じ、いつもの3人です。あのときはアットホームなカフェでしたが、今日はまさに日本一のジャズクラブ、ブルーノートの大舞台。でも、基本的には変わらない。場所がどこであっても、ステージがあってお客さんがいて、演奏を始めてしまえば、やっていることは同じなんだと感じました。聴いている私もそう。音に入り込んでしまえば場所がどこかはあまり関係ない。

本田雅人さんとエリックさんが入った曲は、本田さんからエリックさんの順にソロをまわしていました。本田雅人さんは、まず則竹さんとのコンビネーションが凄い。長年共演しているふたりなのでとにかくツーカーです。盛り上げる本田さんを支えたり煽ったりする則竹さん。そのあとのエリックさんがちょっとテンション落としてじわっと盛り上げるのが、またいい感じ。ミュートトランペットで始めてから途中でミュートを外した曲などもありました。アクティブな動きのあるフレーズで攻める本田さんに対して、エリックさんは1音1音の迫力と存在感で攻めてきた印象が強かったです。


終始感じていたことですが、とにかくグルーブが心地よかった。
ステージから届くリズムに身をゆだねて何も考えずに夢中で一緒にリズムをとっていたら1時間強、あっという間に経過してしまったという感じです。
いつも最高なんですけど
やっぱり最高でした。