ジャズジャパンの10月売りの号、国立音大で行われたクリスチャン・マクブライドと、ジェフ”テイン”ワッツの
レポート、4ページいただいて、たっぷりレポートを書きました。
このふたりは、小曽根真さんの新作トリオでツアーのため来日していて、土曜日にちょうど東京ジャズで
演奏を聞いて、月曜日に国立に行ったら、クリスチャン、そして通訳の小曽根さんが登場。
国際フォーラムのはるかかなたにいたふたりが、間近にいます!!
詳細はレポートに書きましたのでここには書きませんが、聴きながら、ひたすらクリスチャンって
凄い音楽家なんだなと恐れ入ってました。クリスチャンって私とほとんど同じ年で、40ちょっと。
まだ若いんです。しかし自分のビッグバンドでグラミー賞もとっていて、そのキャリアはもうそうそうたるもの。
彼のアルバム、何枚か持っていまして、とんでもなく上手いことは知っていましたが
ちょっとジャケット写真が、怖いっ(爆)と思っていたんです、正直なところ。
ところが間近に接してみると、演奏はもちろん、しゃべり方も態度も非常に優しくて、
どんなときも、相手に耳を傾けるオーラがすごく出ていました。
東京ジャズでエレキベース弾いていたけれど、あれは借りた楽器? と尋ねてみたら
やっぱりそうだと。いい楽器が借りられてラッキーだったよ、とのこと。
クリスチャンのエレキベースの演奏が聴けて私はすごく嬉しかったと伝えたら
あのセッションでは、Makotoのハモンドオルガンが聴けて嬉しかったよ、と
クリスチャン。ぜんぜん怖くないところか、すごく親しみやすい人でした。
この日、小曽根さんは大教室にあったスタインウェイを弾いていましたが
「スタインウェイ弾きにくいな」といって、鍵盤をあげてペダルをあげたのにまだ
残響が鳴っている様子をやってみせました。確かに、うわん、と音が残っている。
鍵盤もペダルもぜんぶ触っていないのに。教室にはほかにも立派なグランドピアノが
あって、ヤマハもあったのです。翌日のクリニックに行ったら、ヤマハになっていて
「ヤマハ弾きやすいね」といって音をうわんと鳴らして、ペダルと鍵盤をあげた
ら、確かにぴたっと静寂が。離鍵が命、というスタイルで弾くならば、確かにヤマハのほう
がやりやすそうです。でも、結局スタインウェイで弾くときは、レガートを多用した
ちょっとヨーロピアンな流れるようなスタイルに小曽根さん、切り替えていましたね。
あれはあれで、素敵でした。ピアノに合わせて、一番映える弾き方に、瞬時に切り替える
あの反射神経、耳のよさ、憧れます。
翌日はドラムのジェフのクリニック。こちらはかなり高度で、いろんなラテンのリズムパターンが
たくさん出てきて、すごかったです。則竹さん神保さんの追っかけ活動の一環で
ドラムの教則ビデオを見まくって、ドラムクリニックによく通っていたのが役立ちました。
この日のことで記事に書けなかったことといえば、本田雅人さん、塩谷哲さん、中川英二郎さん
をはじめとして、ミュージシャンがたくさん来ていたことでしょうか。
原稿の最後に、小曽根さんからもコメントいただき、小曽根さんから原稿チェックの際には
おほめの言葉をいただいたので、一安心です。
素晴らしいクリニックでした。ジャズプレイヤー、リスナーはもちろん、クラシックのピアノ弾き
の皆さんにも、ぜひおすすめしたい内容です。

- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックメディア
- 発売日: 2012/10/23
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (2件) を見る

- アーティスト: クリスチャン・マクブライド,ジェフ“テイン"ワッツ小曽根真,小曽根真,クリスチャン・マクブライド,ジェフ“テイン"ワッツ
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2012/08/22
- メディア: CD
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (2件) を見る