山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

桑原あいちゃんにインタビュー@ジャズジャパン

ジャズジャパンの今月号で、気鋭の新人ジャズピアニスト、
桑原あいちゃんにインタビューしています。

上原ひろみに次ぐ才能とまでいわれている彼女、まだ21歳。
エレクトーンの全国コンクールで小学生のときに優勝してから中学2年でピアノに転向し、洗足学園高校でジャズピアノを学び、

大学に行かないで音楽活動を始めたら、アルバムデビューして1年もたたないうちにセカンドアルバム発売、この夏は自分のトリオで東京ジャズに出演、という…

ちょっとシンデレラ・ガールみたいに登場した彼女なんですが、いったいどういう練習をしていきた、しているのか、プレイヤー目線で突っ込んだインタビューを字数たっぷりに、という編集者の依頼でした。

あいちゃんは、ジャズはもちろんですが、クラシックの作曲法と、ピアノ技法を相当勉強していて、楽曲にもそうとうクラシックの要素を取り入れており、それが超絶技巧系だったりする部分などが、上原ひろみちゃんと共通しています。

小学生のころからドビュッシーとプロコフィエフとヒンデミットが好きなんだそうで、

確かに彼女のサウンド、そっち系好きだろうな〜っていうパワフルで陰影が複雑で、しっかりと構築されているものになっています。

しかしヒンデミットが小学生のときから好きだったっていうのが渋い ですね。

実に小柄な あいちゃんですが、パワーがすごいです。たぶんオーケストラとコンチェルトやっても大丈夫なぐらい和音もしっかり鳴ってました。


エレクトーンからピアノに転向したことで、やはりピアノを弾くことについてかなりクラシックの曲で、脱力から音の鳴らし方まで練習されたようですね。

日々、腹筋・背筋は、鍛えているといっていました。
たぶん100回ぐらいやってるんじゃないかな。
 

私は辻井伸行さんが10歳のときにインタビューしたことがあるのですけど、今回、デビューまもないあいちゃんと話していて、なんだか辻井さんのときと似たような不思議な感覚がありました。

きっとこれから、すごい勢いで、世界に羽ばたいていっちゃうん だろうな〜。


ということで、ジャズジャパンの今月号、わたしが書いた彼女についての
原稿が、5ページで載っています。

彼女がどうやってその若さで自己のピアノトリオで アルバムリリースするに至ったのか、ふだんの練習方法など、丹念に引き出し、さらには、最新アルバムについても解説してもらいました。


最新アルバム

THE SIXTH SENSE

THE SIXTH SENSE

ジャズジャパン

JAZZ JAPAN(ジャズジャパン) Vol.34

JAZZ JAPAN(ジャズジャパン) Vol.34



電子版にも掲載されているので、こちらからも購入できます→http://ameblo.jp/jazz-japan/entry-11541185897.html