山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

ディメンション 目黒ブルースアレイ

昨日は勝田ソロ、今日はディメンション。

ブルースアレイに連日伺いました。

 

昨日と3人もミュージシャンが共通しているのだけれど、始まったら、すごく雰囲気が違う。

 

ディメンションの曲は、約束が多いのですね。良い意味で形式がかっちりしていて、スパッスパッと場面が移り変わる。

 

ディメンションとしてライブを行うのは、5月以来? リハーサルも当日のみ、久しぶりに音を出す新鮮な感じ、ビリビリ伝わります。次々に展開していく曲想を、聴き手もメンバーも一緒に味わうような感覚でした。

 

最初は、最近の曲。もちろんかっこいいです。

中盤から、ロストインメイズやジャズシガレット、ブレイクアウトなどの超絶技巧曲。ここが凄かった。ウネウネ複雑なフレーズ、惑わせるようなリズムが、迷路のように面白く、そのあとに来る流れるようなメロディは対照的で、心地よく浄化されるような。音楽的に、ますます深まっている気がします。特にジャズシガレット、ふっと勝田さんが力を抜いて吹いていた部分や、小野塚さんの会心のジャジーなソロ。聞きごたえありました。

 

終盤は踊れる系、盛り上がり系。

気づいたら3時間ぶっ通し。

 

あ、ライブが終わってしまう、終わらないで、、、

終わったときに、ああ終わらないで欲しかったと、

悲しいくらいだったのはひさしぶりでした。

25年かけて作りあげてきた楽曲、スタイルは、やはり説得力が凄かったです。

 

特に昔の石川さん、青木さんのころの曲、則竹さん、川崎さんのリズムセクションが、確実にディメンションの内部に入り込んでいて、曲自体がいい曲になっていると、実感しました。

 

 今日は勝田さんのお誕生日で、50歳になられたんだとか。若すぎるルックスに改めてびっくりですが。

乙女座なんですね。ズバズバ話されるところやアグレッシブなプレイスタイルが印象的だけど、バースデーライブなんて、恥ずかしい‼︎ など繊細さのうかがえる発言は、乙女座らしい。

 

トークでは、青木智仁さんの思い出話もあり、増崎さんのレコーディングに駆けだしだった勝田さんが呼ばれたとき、青木さんが、「あれ、誰?」「俺が育てるから」みたいなことをおっしゃったんだとか。

 

10月には、新作「29」が出るそうで、いま、レコーディングは仕上げの真っ最中だそうです。f:id:mimeyama:20160903235909j:imagef:id:mimeyama:20160903235911j:image