山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

ザ・スクェア リユニオン ブルーノート東京 2019年4月14日

ザ・スクェア リユニオン

f:id:mimeyama:20190415204523j:image安藤正容(g)伊東たけし(EWI,as,fl) 和泉宏隆(p)
須藤満(b)則竹裕之(ds) 臼井アキト(key)

ブルーノート東京セカンドセットへ。ツアー最終日。

ブルーノート東京でのリユニオンは3年目、私は今年やっとチケットとれて初参加。年末ライブは帰省しなきゃいけないのでいけないし。数年前に神戸チキンで聴いて、昨年夏にはホールで聴いてますが、まあ、ライブハウスのリユニオンはチキン以来数年ぶり。

1曲目「トライアンフ」

イントロ則竹さんがライドシンバルをカーン!と鳴らしてるの聴いたら、スイッチが入ってしまい、もう涙が止まらなくて、
20年前ぐらい? に意識がフラッシュバック。

このフラッシュバック感ってすごいもので、、

どの曲のどの部分でステージ上の誰のどのフレーズを見ていたか、
どの場所で誰と誰の掛け合いやハモりを見るか、とか、

全部流れるように自分の記憶から自然に目と耳が動く。

一番大事な追うべきメロディやリズムやベースラインが自然に身体に入ってきて身体の中心がビートに乗っかる感覚。

何年ぶりだろうと関係なく、1発目の音で反射的にステージの上のアンサンブルと自分の心と身体が同期して音楽でいっぱいになる感覚。

伊東さんが歌い上げるメロディがなんて優しくてあったかいんだろう。安藤さんは何を弾いてもカッコよすぎる!!!っていうか全体の雰囲気がたまらない。

「ミスユー」、、たまらない、落ち着いた大人っぽい8ビート。「ロマンティックシティ」うわ、ブラシスティックのあのドラムパターンが好きでたまらない、生で聴くのいつ以来、、、!? このへんまでいちいち同窓会状態でずっと涙が止まらない。楽しい曲なのにー。

だって、この曲、このメンバーのこの空気感にどれだけ憧れてライブに通い詰めたか、、、

結局、学校の先生を辞めてライターになったのも、このサウンドと出会ったから。メンバー全員に何度もインタビューさせていただいたなんて信じられない。全部、夢だった気がする。

なんて一人で勝手に同窓会モードに入ってましたが、「勇者」になって、「あれ、記憶の中の音と違う」と気づいた。もうドラムが違う。叩いてるパターンは同じなんだけどスケール感や深さが全然違う。バージョンアップしてる。ベースも。サックスも。ギターも、ピアノも!!!

 

長い年月、メンバーの皆様がそれぞれ高い山を登り続けていたのを知っている。

 

どこに頂上があるのかもわからない高い山。ずっと登ってたからここにきたんだなとわかった。スポーツ選手なら引退したっておかしくないのに、ここまで進化するって、、

 

ザ・スクェアらしさをものすごく保ちながら(一発目の音で頭が完全に20代の頃にフラッシュバックしてましたもん)、、それでいて新鮮に魅力的によりスケールアップして聴かせるなんて、、

奇跡だと思う。

 

 

ブルーノート東京でTRUTHで拳振り上げ?

場違いでは?と思いましたが
なんか馴染んでました(笑)

 

「宝島」もやってくれて
最近弾いたばかりで本家本元の演奏でしたけど
淡々とあっさり進んでる感じがしました。


多分私は歌いすぎてもたってるな、、

 

 

リユニオンと言いつつ、伊東さんが抜けて本田さんになってからの曲も多かったけれど違和感なく当時にフラッシュバックできたな、、でも本田さんの音でも聴いてみたいですね。

 

 

河野さんがご病気で臼井アキトさんが演奏してくださいました。笑っちゃうぐらい和泉さんの音に忠実な河野さんとはまた違って、新鮮でした。

 

 

どう進めばいいのか、答えはどこにもなくて、

進む方向は手探りで、

どうしようか考える時間は楽しいけど孤独でもあり、

行き詰まりだってある、

うまくいかない不安もある、、はず。

 

それでも仲間とファンの愛情を支えに

楽しみながら、ずっと続けてきた姿を

リアルタイムに観てきたから。

 

淡々と楽しみ、集中してる感じが

また好きなんです。

 

憧れずには、尊敬せずには、追いかけずにはいられない。

 

悩んでいたいろいろなこと頑張ってみようとエネルギーをいただきました。