山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

斎藤守也さん新作「ストーリーズ」から、《いつかの空》


斎藤守也(from レ・フレール) 5月20日リリース ソロ・ピアノ・アルバム『STORIES』introduction

今日は斎藤守也さんが湘南ビーチFMに出演されたので聴いていました。

新しいアルバム「ストーリーズ」のお話になり、「いつかの空」という曲について。

空を見ていると泣けてしまうことがある、歳のせい? とお話になっていました。

 

ああ、そうなんだ、、、

 

うちのベランダはとても空が良く見える。

わたしも家事をしながら、

散歩しながら、

空を見ています。

 

 

f:id:mimeyama:20200529003701j:image
f:id:mimeyama:20200529003708j:image
f:id:mimeyama:20200529003705j:image
f:id:mimeyama:20200529003656j:image

空はつねに表情を変えていきます。

雲は同じ形は、ない。

光も同じ光は、ない。

いつも、その日の空はその日だけ。

 

空を見ても、ただ気持ちがいいなとか、どんよりしてるなとか

思うだけの日もある。

 

なぜか、泣けてしまう日もある。

 

どうしてなのか、

泣けてしまうことが前より増えていて

なんでなんだろうとずっと思っていた。

おかげさまで、毎日楽しく過ごしているんです。

それなのに。

 

 

自分が年を重ねるにつれて、1年、1年、

時間がたつことの意味合いや、

さまざまなものごとの移り変わりがゆっくりと、

長いスパンで見えるようになってきたから、

前よりも、時間の感じ方が変わってきている。

1年がとても短いような気がするし

2分間がとても長いような気もするし

1日が長いような、短いような。

意識の濃さが長さの感じ方になっているのかも。

そんな自分の思いや都合は関係なく、音もたてずに時間はひたすら流れて

後悔することがあっても、もうそれは過去になっていくだけで

そのこともなんだかせつなくて、

ふと、いろんな出来事を思い出したときに、

あれから半年、1年たった、あれから10年たったと、数字を数えて驚くこともある。

 

当然、自分も年を取るし

子どもも大きくなる。

それなのに自分は、いつになっても失敗ばかりで、成長してない。

成長してないで劣化してるだけじゃないのか。

 

それでも、時間は一瞬も止まらない、

大切な人たちがいて、大切な音楽があるから

それに支えられて、自分も支えて、歩いていくしかない、

漠然とそんなちょっと切ないような感じがあって

いま言葉にすると長くなったけれど

空を見るとそんな思いが、瞬間的に塊のように胸をしめつけてくることがある。

 

「いつかの空」を聴くと、ああ、私だけじゃない、、のかな? それって、

と、錯覚して、少しほっとする。

 

そんなふうに、作曲家のストーリーを起点に

また自分のストーリー思い描きながら

アルバムを聴いています。

 

楽譜が出たら弾いてみたいです。「いつかの空」。

左手がすごく難しそうなのですが、音をなぞるだけでも。

 

いつかの空

いつかの空

  • 斎藤守也
  • クラシック・クロスオーバー
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

STORIES

STORIES

  • アーティスト:斎藤守也
  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: CD