山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

上原ひろみ ブルーノート東京 ライブ配信

16日にわたるソロライブ公演の最終日。チケットが手に入らなくて、配信で聴きました。

 

ソロで聴くのはもしかして初めてかもしれません。

改めて、その正確無比なテクニックに驚きます。スピードを出しても崩れない。ある意味、機械的なレベルの正確さ。すごいな・・・圧倒されます。

と、思っていると、うなり声がすごい。こんなにうなり声を入れていいのかちょっと戸惑うぐらい、マイクが声を拾っている。こんなふうに歌って弾いているんだ。こんなふうに休符を「うん」と感じているんだ・・・

ソロピアノというのは、右手の左手の構成やパターンで、何種類かになってしまう部分があるのですが、そういうパターンにはまった感のない1曲ごとの自然な造形が見事でした。


マイフェイバリットシングス 透明感のある響きが広がる。

片手で超高速の正確なメカニカルフレーズをひといきに。

速弾きがグルーヴィで、正確なだけじゃない。

 

テクニックに圧倒されて耳を傾けているとアイデアが面白い、歌心が感じられる。これがステージにひきつける彼女の力なんですね。