6月10日、浜離宮ホールにレ・フレールを聴きにいってきました。
プレミアムシートで申し込んでおいたので4列目で聴きました。
Model275のベーゼンドルファー。これはインペリアルの290よりは少しだけ小さいけれど
相模湖のホールにもあった楽器。
浜離宮で聴くレ・フレールの音、これまでにない何かを感じました。
大きなサイズでいい状態のベーゼン。そしてほどよいサイズのホールだから、もう、音が充満する。ピアノが鳴って鳴って音に包み込まれるような感覚。床から伝わって壁も一緒に楽器として鳴っている。たぶんその音をご兄弟は、聴いて、その音にインスパイアされて、どんどん調子が出てくる・・・
メゾピアノからピアノの透明感。
メゾフォルテからフォルテの間に10段階あるようなニュアンスに富んだ歌いかた。
引き込まれてしまった。
守也さんがソロで、 In the Rain,SHINRA を弾いてくださったのがうれしかった。
SHINRAはいま私、コンクールに出るために半年間弾き続けているから暗譜していて、全部の場所のダイナミクスも覚えていますが、冒頭のグリッサンドのあとは、ピアノなんです。でも、けっこうしっかり弾いてたなぁ。デュオからソロに変わっているからしっかり感が頼もしい感じ。安定したテンポ感で繰り返されるオスティナート。音にすっぽり意識を預けてリズムのゆりかごに揺られているような。
ずっと聴いていたかった。