山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

ジョン・ピザレリに取材&コットンクラブ丸の内1st 2012年2月16日

歌うギタリスト、ジョン・ピザレリが、バレンタインデーの週に、コットンクラブに来ていました。取材を依頼されたので、行って参りました。

ジャズジャパンからのご依頼で、ジョンのお父様のギタリスト、バッキー・ピザレリとのエピソードで、父と息子のストーリーを…というお題です。ロスのグラミー賞から火曜日に日本に着いて、連日2ステージ…お疲れなのではと心配していましたが、「今日はずーっと寝ていたよ!」と、さわやかに元気なお姿で夕方楽屋に現れたジョン様でした。

取材のほうは楽しいエピソードをたくさん話していただき、楽しく終了。アメリカらしい広いお庭の一軒家で、両親と兄弟と、音楽に野球にのびのびと…最高に素敵な子ども時代を過ごされたそうです。

取材終了から30分後に、コンサートが開始。Larry Fuller (p), Martin Pizzarelli (b), Anthony Tedesco (ds) という4人編成です。ベースのマーティンはジョンの弟さんです。以前には、お父様のバッキーも一緒に来日したそうなのですが、今回はいらしてないとのこと。

私は初のジョン様ライブだったのですが(なんか貴公子っぽくて様をつけたくなってしまいます)歌もギターも絶品ですね。古きよき時代のジャズのスタイルで、しかも古臭くなくクール。小粋に、あったかみを伝えてくれる。歌もギターもとにかく自然で…おっと、詳しくは雑誌の原稿で。しかし素敵でしたねー。デートにやってきたと思われるカップルが多数いましたが、確かにカップルで聴きに来るには最高にふさわしいです。かといって甘ったるすぎないし。コットンクラブはなにしろ小さいので、あの空間でジョン様の歌とギターというのが、とにかく、贅沢でした。

コットンクラブのサイトに、たぶん期間限定だと思いますが、ライブ映像がアップされています。
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/120214john/5月に新譜が出るそうで、原稿もそのころジャズジャパンに載ると思います。

ロッキン・イン・リズム~トリビュート・トゥ・デューク・エリントン

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ミーツ・ザ・ビートルズ

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ベスト・オブ・ジョン・ピゼレリ

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Ps Mr Cole

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今回の公演、エンターテインメントと音楽性を非常に高いレベルで両立していたところに感心させられました。ジャズの初心者の方にはもってこいでしょうし、ジャズのマニアの方でも納得のクオリティ。オフィシャルサイトのスケジュールを見ると、年内はこのあとアメリカとヨーロッパでびっしりコンサートの予定が入っていて、ちょっと仕事しすぎなんじゃないかと心配になるほどなんですが、いいものはどこに行っても伝わるってことなんだろうなあ。すごいものです。

しかし今になってよく思い出すと、ジョン様、すごいハンサムで、話すお声もスイートで、かなり素敵でしたね。ライター人生での最大の役得な時間だったかもしれないのに…仕事に集中しすぎて、そのへん、堪能してくるのを完全に忘れてた(爆)。ちょっともったいなかったな。