山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

TRIX. evolutionツアー千秋楽 渋谷マウントレーニアホール

 

 昨夜は渋谷マウントレーニアホールでTRIXのライブ取材。

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フュージョンの伝統を背負うドラム熊谷さん、ベース須藤さんの鉄壁リズムセクションに、若手ギタリスト菰口さんのロックな熱さ、キーボードAYAKIさんのジャジーで霊感に溢れたハーモニーが、がっぷり四つに組む、ぐいぐい引き込まれるライブでした。

 

ジャズジャパン次号にレポート書きます。

 

ライブではシューティングしてまして、2月にはDVDが出るそうです。

 

EVOLUTION

EVOLUTION

 

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熊谷さんのドラムソロ解説動画があるんですが、

タカタン トト タカトトというリズムなんですかね。も~わからん(涙)ドラマーじゃなくたってゆっくりにしたリズム打ちできないものかしら。<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/XM3eA43bMwM" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>

 

小曽根、ゴンサロ、都響のバルトーク

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まずは都響のルーマニア民族舞曲。柔らかい音色が民族色を引き立て、素敵です。

 

ピアノを指揮台前に移動して、オケのメンバー、ゴンサロ、小曽根のふたり、パーカッションのソリストふたり、安藤さん、小林さんが登場。

ピアニストよりパーカッションの方が目立ってて面白かったですね。

バルトークの世界を表現することに集中していたのか、私が2階席だったからか、あまり小曽根さんゴンサロさんらしさのアピールは感じませんでした。しかしピアノは、パーカッションやオーケストラとも息がぴったり。完成度は高かったと感じました。

八王子の老若男女という客層には、ややマニアックな選曲だったかも。東京文化会館ならまた違うかもしれないですが。

逆に言えば、難解でマニアックとみられがちで、クラシック専業のピアニストでもなかなか弾けないバルトークのこの曲に、大ホールいっぱいのお客様を集めた小曽根ゴンサロ都響は、凄いです。

 

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後半は2台ピアノの即興。

フリーインプロビゼーションだったのか曲名があったのかわかりませんが、途中、キャラバンや、コルトレーンのジャイアントステップスなど、チラっと聞き取れました。

 

小曽根、ゴンサロ、それぞれ1曲ソロも。

特に小曽根さんソロが、爆発力からピアニッシモ、オリジナリティのあるハーモニー、すごく良かったです。バルトークを練習したからかどうかわかりませんが、オケのソリスト経験がすごく生きている気がします。

 

ゴンサロさんは、知的で、スケールやトリルが超人的に美しく、ペダルを使わないでレースのように繊細、緻密な演奏でした。もっとテクニックを押し出したグイグイした演奏を予想していたので、よい意味で裏切られました。

 

バルトーク:2台のピアノと打楽

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バルトーク:2台のピアノと打楽器のための協奏曲、他

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ディメンション勝田さんに「29」インタビュー

もうすぐ発売、ディメンションの新作「29」について、勝田一樹さんにインタビューしてきました。

半年近く? かなり時間をかけて作り上げた作品。聴きごたえありました。今回も会心の出来上がりです。

ジャズジャパン次号をご覧くださいね。

 

29

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「はじめ、ドソミソが動かなかった」小曽根真さん

朝から日経モーニングプラスという経済番組で生演奏で出演の小曽根真さん。

 

モーツァルトを弾き始めたとき、

 

「左手が、動かなかった。例えばモーツァルトによく出てくるドソミソが、最初弾けなかった。そのかわりジャズでよく出てくるブンチャ、ブンチャみたいなのは弾けたんですが。それからいろんなクラシックの曲に挑戦していくことによって、だんだん指が動くようになってきた」

 

とのこと。

 

ジャズピアニストの中でも最高峰のテクニックの持ち主であることは、誰もが認めるところなのに、なんと謙虚なご発言。

 

動かないとはいっても、はたから見たら凄く動いていたに違いありませんが、慣れない動きにやりにくさを感じた、ということなんでしょう。

 

これは、子どもたちにどんなピアノ教本を与えたら良いのか考えるにあたって、示唆に富む話です。

 

最近のピアノ教本は、ドソミソ、すなわち

アルベルティバスがバイエルよりも少なめだから

指が動かない場合があります、そこは足していきましょう、とお話ししていますが、それを裏づけるようなお話しでした。

 

ジャズピアニストとして、クラシックを経験してすることで、左手の動きの引き出しが大幅に増え、表現力が増すメリットがあったと思われます。

  

 

とはいえ、子どもの頃ピアノレッスンに行ってドソミソが訓練できるバイエルを与えられた小曽根さんは、大嫌いで、バイエルは捨ててしまい、ピアノもやめてしまいました。

 

中学生ごろから、またピアノをはじめるのですが。

 

ドソミソの入ったバイエルをやらせておけば良いわけでもなく。

 

ジャズを極めた小曽根さんの言葉、重く受け止めたいです。

 

秋田慎治さんトリオ 渋谷JZbrat

秋田さん、ずっと聴いてましたがライブは初めて。

ピアノのうまさに絶句しました。

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ハーモニーと音色の作り方がすごすぎる‼︎‼︎‼︎‼︎

 

ドラムのカルタさんも初めてじっくりライブで聴きましたが、引きこまれました。

 

ゲストのTOKUさんの低音も、いきなり至近距離で聴いて、あまりのステキさに倒れそうになりました。

 

 

ジャズジャパンでレポートします。

新作おすすめです。

 

 

time - 10

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キャノンボール社長 ラウカット氏のインタビュー

今日届いたジャズライフの今月号、サックスメーカーのキャノンボールの社長に私がインタビューした原稿が巻頭に載っています。

 

キャノンボールは1990年代にサックスプレイヤーの社長ご夫妻が起業してはじめたメーカーで、ビッグベルやビンテージシリーズ、ブラックニッケル素材など、とってもユニークな魅力があるんですよね。社長のラウカットさん、とってもフレンドリーで熱心な方でした。

 

起業ストーリーはきいていてワクワクしますね。

 

JAZZ LIFE(ジャズライフ) 2016年 10 月号 [雑誌]

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