山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

天野清継・岡田治郎・則竹裕之 ギタートリオ・セッション@本厚木Cabin

4月7日に本厚木キャビンで行われたセッションに行ってきました。

キャビンは初めて訪れましたが、30人も入れば満席というこぢんまりとした居心地のいい空間です。

セットリストは…

前半

1曲目 イエロージャケッツの曲 "Geraldine"(☆)
 天野さん則竹さん参加のバンド「フォーコーナーズ」の天野さん曲"Eugine"
 Wayne Krantz "Whipper Snapper"(※)
 など全5曲。

後半

マイケル・ランドウ"I'm buzzed"、
超速い4ビート、イエロージャケッツの"Spin"
フォーコーナーズの"Kayenta"
天野さんアルバム未収録曲でセッションでよくやっている"take it easy folks"
同じく天野さんオリジナル"Jerk"(☆)
など。

ツイッターで曲名不明なところを、ご存知の方いれば教えてくださいとお願いしたところ、☆印…あゆさん、※印…Yuming さんに教えていただきましたので、補足記述させていただきました。ありがとうございます。

「フォーコーナーズ」には魅了されていたので、目の前で演奏している様子に、これはこうなっていたのかーと改めて発見がいくつもありました。

この日はセッションでしたので、途中でどうなるのか誰にもわからないけれど、いろいろな展開があり、それがいちいち刺激的。うまい人たちのセッションって本当に面白いなと再確認。セッションならではのスリルと、素晴らしい奏者ならではのクオリティを手に取るように堪能できる小さな会場のセッション…これ以上、贅沢なものはないですね。

天野さんのギターは、改めてリズムの切れが尋常でないし、音色の広がりや存在感も非常に伝わってくるものがあり、ジャズをベースにしつつ、時々8ビートもあり、ブルースもあり、変拍子の難曲あり、そうした色合いのさじ加減が絶妙でした。

則竹さんはヒップギグドラムを持ち込み、久しぶりに見ましたね。これがまた聴きごたえのある音でした。大きすぎないボリュームだけどインパクトは充分すぎるほど。ドラムの手元はもちろん、ハイハットを踏んでいる足に、バスドラムをキックしている様子、スティックが落ちてしまって片手で演奏しながらもう片方で急いでスティックを取り出して演奏を続ける様子までばっちり見えてました。

演奏中、ハイハットを踏んでいる左足が一瞬たりとも絶えることなく拍をとっている様子とか、いつもそうしているんだろうなとは想像しているものの、間近に確認すると、こういうふうにリズムをとっているんだなと、やはり一種の迫力というか説得力のようなものを感じます。

ブラシワークでのブラシが動くにつれてスネアがじわーっと響く感じなども、本当によく見えて聞こえて、ヘッドの上でマルを描いているように見えるのが、スイングのリズムになって鳴っているのがなんともいえず面白くて。

なんだか初心者みたいな感想で恥ずかしいですが(汗)

最近、ピアノを弾いていても、CDを聴いていても、拍子感ってものがつねに気になっています。この日もずっと、拍子感をひたすら感じながら聴いていましたが、結局、好きなミュージシャンの拍子感が好きだから聴き続けている部分はかなり大きいのかもしれない、という気がします。

フォーコーナーズのアルバム視聴
http://www.ragnet.co.jp/ragmania_fc.html

Four Corners

Four Corners

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