山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

TRIX 京都ラグ Present ツアー 配信

TRIX のライブ配信見てました

盛り上がったなー、、、

熊谷さんのドラムソロ、シーケンスが宇宙っぽくて
ステキだった。

 

8月9日 本田雅人B.B.Station ブルーノート東京

ブルーノート東京へ。
本田雅人さんのビッグバンド。
すごい切れ味と音圧のホーンセクション。
めちゃタイトでカッコ良いリズムセクション。
それがフロントの本田さんの冴えわたるサックスに絡んだり併走したり、スピード感と重厚感が両立。
メロディアスかつジャジー
なんだけど8ビートやファンクもあり。

なんかBBステーションなんだけど本田バンドっぽさも感じる。

本田バンドは人数5人。
ビッグバンドなんだけどそれに近いタイトさ。

フワッと包みこむようなハーモニーも
グイグイとスイングして前に行く感じも良い。
ソロ回しも濃かった。短く凝縮してストーリーをつなぎながら描いていく。

いやはや贅沢でした。
こんなビッグバンドって他にない。
改めて強烈なオリジナリティを感じました。
距離もとっていて感染対策も万全でした。
若い世代のプレイヤーも参加していてバッチリ吹いてくれていました。

ピアノの秋田さんのすぐそばで聴きましたが、バランスも最高。ドラムもバッチリ聴こえ、スネアと穴開きシンバルの渋い音に完全にノックアウトされ、、、

BBステーションはデビュー公演から長年聴いてますが、今回は、
夏休み明けの新学期にみんなが集まったような、爽やかな新鮮さもありました。

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B.B. Station Live

B.B. Station Live

  • アーティスト:本田雅人
  • 発売日: 2000/10/12
  • メディア: CD
 

 



斎藤守也さん「音楽あら?カルト」FMブルー湘南

ピアニスト斎藤守也さんのラジオが7.8月に

FMブルー湘南で毎週10分間聴けました。

 

お話のあと曲を聴く、生MCみたいなスタイル。

斎藤守也さんの曲は、たくさん聴いているのですが、

それでも

お話のあとに聴くと、

不思議なくらい新鮮な気持ちで聴けました。

 

ラジオだからか、ライブよりも普段そのまま話しているナチュラルな感じで、家族とこんな話をしたとか、思い出話とか、聞いていると、

「え、そうだったんですね。私は、、」と

話を返したくなってしまうような感じ。

 

ルクセンブルクから帰国してから、人とぶつかったときに、「すみません」が出てこなくて、、みたいな話もありました。

今だからサラッと言える、昔の話。

私にもたくさんある。

 

守也さんがピアノのあるバーで、

いんちきバーテンダーをしていた頃の話も。

似合いすぎるなぁ。

私は、大人になったらバーでカクテルを飲むのが

似合うような素敵な女性になりたかったのに、

バーって行かないなぁ、、

かわりにはならないけど、

ライブハウスに出かけて開演前にワインを頼んで一息つくのが本当にホッとできる幸せな時間。

ま、それも良いか。

大人になったらカッコよくなりたいと思っていたけど

ちっともカッコよくなんてなれないな、とほろ苦い気持ちで聴いた「野暮天ブルース」。

 

 

ライブ盤を聞いた回では、聴いてから

「涙が出そうになりました、」とお話があって

こちらもそうだったから、

同じ気持ちなんだなぁと思ったり。


最終回は、横須賀のたくさんの方々や、海や山、自然に育てられてきたお話。

海の近くで育ったなんて、うらやましいな。

そう思ったら、ふと、子どもの頃の景色が浮かんできました。

 

私の実家は田んぼの真ん中にあって
夜になるとかえるの鳴きがすごくて
春に田植え前には一面が湖みたい
夏は緑色の海みたい。

秋は黄金色の波
冬は身を切るような風に飛ばされそうに

そんな通学路を毎日ランドセルしょって
歩いていた
子どもの頃の景色を。

 

あの頃、田んぼなんて当たり前で、なんとも思わなかった。

いま住んでいる街は、畑や松林があったところで

田んぼは地形的にない場所。

山が見えます。その景色は、好き。

でも、田んぼが時々見たくなる。

電車から水田が見えたりすると

「あ、田んぼだ!」と思う。

 

あんなにきれいなものだったんだ、って

今だから気づく。

当たり前すぎる日常の美しい自然に

育てられていたんだな、、、

風が吹くと、稲穂がサラサラサラ、ザーッと

音を立ててなびく、その音も、いまも耳に残っている。

私の子ども達は、山が見える景色が思い出になるのかな。

岡山育ちの母は、「ここは、山がないのよね」といつも言っていたな、、

 

そんな追憶にどこまでもひたりながら、

番組最後の

ストーリーズ収録の「一本道」を聴いたら


もとからキラキラしてる曲が

いっそうキラキラして聴こえて

不思議だった、、、

 

トークと演奏。それぞれイマジネーションを引き出すものだから、トークによって、演奏から感じるものは変わってくる。

 

音楽も、言葉も、本当に奥が深くて面白い。

 

 

 

 

小曽根さんのライブ配信今日まで

小曽根さんが自粛期間中に行っていた無料ライブ配信コンサート、今日まで公開。見直しています。最終日のオーチャードの音、いろいろなストーリーはとっぱらって純粋に音だけ聴いて、改めて素晴らしいと思います。
今、子供たちは学校に行っていて、様々な制限はあるけど、先の見通しが少しずつ出てきている。
でも4月には、もしかしたら学校が再開しないんじゃないか
何年もコンサートはできないんじゃないのか
そんな全く先が見えない状況で家に閉じ込められていて
本当に辛かった。その中で毎日、53日間共有していた小曽根さんのライブ配信。
毎日コメントを全部読んでくださっていたそうで
家から参加していた私たちもほんとに一緒になって作り上げたライブだったと思う。

ジャズの専門的な知識がある人もない人も関係なく、みな栄養のように音を求めてごくごくと飲み干すような時間を共有していたこと。忘れられない思い出です。

小曽根さんFacebookライブの公開が8月31日で終了

初めてFacebookライブで小曽根さんを聴いた衝撃

スマホを通した音でもこんなに気持ちを揺さぶること

三鈴さんの「おかえりなさい」に癒され、いつしか自分も真似して家族に三鈴さん口調で言っていたこと

毎日、9時を目標に朝から生活していた日々

母の日に、リクエストを弾いていただいた驚き

たくさんコラボアンサンブル

嬉しかった真上からのショット

最終日のオーチャード、奇跡のステージ

まだまだ書ききれませんが

全部ずっと覚えています。

大切な思い出です。

TRIX RINA 小曽根真 ジャズジャパン9月号

ジャズジャパンにて、インタビューとライブレポートを執筆しました。

 

長年取材しているTRIXの新作インタビュー。

熊谷さんと「大丈夫でした⁉︎」と無事を喜びつつ始まったお話では、コロナ期間にさまざまな試練がありながらも、それをバネにますますパワーアップしてる様子が分かります。

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小曽根さんの愛弟子、ピアニスト、RINAさんのデビュー作

 

そして小曽根さん「もがみ」を演奏された八王子のライブレポート。

自粛明け初のコンサートでした。

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それぞれ全身全霊で書いています。アーティストの音源と合わせて是非ご覧ください。

 

八王子で小曽根さんのコンサートに伺ったら、開演前に近くの座席にRINAさんがいらっしゃいました。インタビューしたばかりでしたので、お互いマスク姿でしたが、あっ、と思ったら、すぐに駆け寄ってくださり、私に声をかけてくださいました。

取材に同行していた息子が「今の人誰?」というので説明したら「すごい人はやっぱり挨拶も凄いんだね」と腑に落ちた様子。少年野球の監督にずっと「挨拶ができる人になれ」と厳しく教えていただいてきました。

とてもシャイだったけど小曽根さんに特訓されて克服した、というインタビューで伺っていたことを思い出しました。

そんなお話も読めますので、是非。

 

JAZZ JAPAN(ジャズジャパン) Vol.121

JAZZ JAPAN(ジャズジャパン) Vol.121

  • 発売日: 2020/08/24
  • メディア: 雑誌
 

 



 

 

 

 

 

アコースティックウェザーリポート ルーテル市ヶ谷 2020年7月31日

卒業演奏会と中高生の頃の発表会の思い出が詰まったルーテル市ヶ谷で、アコースティックウェザーリポートのライブ。
3月のブルーノート東京公演もそうでしたが、またしても緊迫の中行ってきました。


ホールだからドラムの音の鳴りがすごくて!!!
足から床からビリビリきて、抱えていたバッグが振動してます。


ドラムソロに吸い込まれてしまいそうでした。
あのスタインウェイもカラフルに、ウッドベースの倍音がふわっと鳴っていました。


鳴ったそばから消えていくけど、音楽ってなんて素晴らしいアートなんだろうと、当たり前のことにしみじみと感動していました。


ライブ会場にきたら配信動画が見られるそうで
久しぶりに筆記用具なし、メモとりなしで
ゆっくり鑑賞。
マスク着用1席空けての厳戒態勢です。

 

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