山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

ジョン・ピザレリとバッキー・ピザレリ、親子の物語

ジャズジャパンのご依頼で、2月にジョン・ピザレリが来日してコットンクラブで公演したとき、ライブ前にインタビューしました。

これは普通のインタビューではなくて、ジャズジャパンによく載っている「ミュージシャン親子の物語シリーズ」のための取材だったのです。 ジョンのお父さんはバッキー・ピザレリ。スイングの時代にベニー・グッドマンのバンドで活躍していた人ですので、人間国宝みたいな伝説のギタリストなんです。 インタビューではお父さんとの思い出をいろいろ語ってもらいました。

このシリーズ、確か4−5ページもあって、音楽雑誌としてはけっこう長い。なにしろ親子の物語ですから、ノンフィクション的な要素も求められます。穐吉敏子さんの回とか、働く母としては...涙なしには読めなくて…。

今回のピザレリ親子のお話は、ぜんぜん泣けるような話ではなく、軽快なトーンです。なんといっても、ジョンが育ったニュージャージーの広いお庭のある家に、伝説のミュージシャンが週末にやってきて遊んでくれる! 信じられないほど贅沢に、音楽にあふれたピザレリ家の日常。60年代、70年代の美しきアメリカのニューヨーク郊外の住宅地の風景を想像しつつ書きました。

5月売りの号に載りますので、ぜひごらん下さい。

ジョンのお父さんのバッキーってリズム・ギタリストとしての仕事が長くて、そこから調べていくと、スイングジャズ時代のビッグバンドのリズム・ギタリストの系譜というのが、またこれがすごいんですね。

ユーチューブなんかにもたくさん映像があるんですけど、なんかもう、私が最近になって拍子感がどうのとか考えていた問題について、人生をささげているに等しい方々で。今頃になって突然拍子感とかいっている自分が恥ずかしいというか(爆)。そんな大事なことを今頃ね(超爆)。この時代にすっかり魅了されてしまい、しばらく抜け出せなさそうです。

ジョン様の新譜についてもコラムを書きました。こちらのアルバムです。ポップスとロックが合体した意欲作です。

ダブル・エクスポージャー

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