山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

坂東慧さん2ndソロ

T-スクェアのドラマー、坂東慧(ばんどう・さとし)さんの2作目のソロアルバムを聴きました。

坂東さんは現在のスクェアのドラマー。1983年生まれ。

アメリカに行く前、彼が加入したころに演奏を聴いて
私は、「なかなかだけれど、先代のドラマーの則竹さんの演奏のほうが
好きだなぁ」と、思っていました。意地悪いですよね(爆)。

ところが、アメリカにいっている間、日本から初夏になると届く
スクェアのアルバムを聴いていると、
すっごく爽やかで、カリフォルニアの海岸をドライブするのに
最高!! という曲が入っているんです。しかも、超スクェアっぽい。

スクェアというのは、リーダーの安藤さんが名曲を沢山書いてきた
バンドですので、「安藤さんの曲かなぁ」と思ったら
坂東さんの曲じゃないですか。


え〜!? よく、こんなスクェアっぽい曲を作れるなぁ。


日本のスーパーのBGMとか、エレクトーン奏者の方のオリジナルに
よく、スクェアっぽい曲…スクェアのまねをした曲というのが、
実はたくさんあります。でも、しばらく聴いただけで
まったく違うことに気づいて、がっかり。
ということがよくあって。

スクェアっぽい曲を作るって、一見できそうだけれど、ほとんど不可能と
思っていたので、

まだ20代の若い、しかもドラマーの坂東さんが、それをやってしまうとは。

ものすごく驚きました。

坂東さんは「スクェアを聴いて育った」ので、それが自然にできるのだそうです。

それ以降、私は、作曲家としての坂東さんのファンになってしまいました。


そして、彼のドラムも、だんだんいいなと思うように。

則竹さんほどかっちりしていなくて、曲によってすごくスタイルに幅があるのが
坂東さんの面白いところだなと感じています。


そしてこの前、取材で坂東さんにお会いしたので、一足お先に音源をいただいて
いま毎日聴いています。


口ずさめるメロディに、心地よいリズム、時々ちょっと「何これ?」というような
面白い打ち込みサウンドも入っていて、5月のこの爽やかな風にぴったり。

20代のミュージシャンの感性で作られているけれど、私ぐらいの世代にも
しっくり来る、あたたかみのある音。

アナログでわざわざレコーディングしたというこだわりが、きっとこの
あたたかみを作っているんでしょうね。

Let's Move!

Let's Move!

「君と帰る場所」という最後の曲が、特にゆったりしたグルーヴが
心地よくて、おすすめです。


私のブログを検索してみたら、坂東さんが始めて加入したときの
芝メルパルクホールのライブの記事が出てきました。

http://d.hatena.ne.jp/mimeyama+writer/20050708/1120812802

坂東さんがスクェアに入って取材で初めてお会いしたときの記事。
http://d.hatena.ne.jp/mimeyama+writer/20050320/1111247135


則竹さんがスクェアのサポートを抜けるという最後のコンサートに
坂東さんが初めて出演して、ツイン・ドラムが聴けたときの記事。
則竹さんがいなくなっちゃう〜と、
ちょっとセンチメンタルになっていました、当時の私(爆)

http://d.hatena.ne.jp/mimeyama+writer/20040612


タモリ倶楽部に、坂東さんがスクェアの新ドラマーとして出てきたときの記事。
まだ名前もわからなかった時期ですね。
http://d.hatena.ne.jp/mimeyama+writer/20040605