山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

小曽根さんとモシュコフスキー

小曽根さんは幼稚園の頃にピアノのお稽古に行ってバイエルが嫌ですぐにやめてしまい、以後はジャズオルガンを弾いて小学生のときはテレビにも出ていました。
中学生のときにオスカー・ピーターソンのコンサートに行き、衝撃を受けて、ピアノ習いたいといってお母様が探してくれたのがメルオー神父。20年ぐらい前、「21世紀へのチェルニー」を書くときにその話をしていただきました。
ライブストリーミング15日目では、その思い出をお話しになり、そして神父さまのレッスンで弾いたモシュコフスキーのエチュードを演奏。
当時モシュコフスキーはチェルニーに比べてあまりにもマイナーでしたが、フランス人のメルオー神父さまはご存知だったんですね。
そのときチェルニーを強制する先生だったら小曽根さんは今、どうなっていたことでしょう。
音楽は、それぞれの好き嫌いがあるものです。
学ぶべきとされている本はあるけど、先生の好みや価値観の押し付けにならないように。その大切さをいつもセミナーではお話ししています。
中西光雄先生の作成してくださったセットリストにメルオー神父のインタビュー記事があったのでシェアさせていただきます。
明治からの洋楽受容を辿ると、音楽取調掛と並び、神戸女学院の話が必ず出てくることを思い出しながら読みました。

「21世紀へのチェルニー」2005年に出た本です。

https://mimeyama004.hatenablog.com/entry/20050724/1122137647