山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

Boogie for Spring 2020 in TOKYO KEITO SAITO Boogie Woogie PIANO LIVE CODE Ⅲ

レ・フレールの斎藤圭土さんのライブが目黒のブルースアレイから配信されていたので拝見しました。ドラムが伊藤大地さん、初めて拝聴します。

 

中心となるのはブギウギナンバー。ピートジョンソンの「JUST FOR YOU」、「ホンキートンクブルース」「ブギウギウーマン」「ブギウギファーイースト」

ブルースアレイは1990年代から通っている私のホームグラウンド。

あのスタインウェイも長い間いろいろな方が弾くのを聞いてきましたが

いや、すごい、ものすごいピアノが鳴っていて、気持ちがいいです。このピアノってあんな音・・・いや、あんなふうに鳴るピアノだったのですね。

特に低音を圭土さんの正確無比な左手がビシバシとベースラインを刻んでいくと、いい。

年代物のスタインウェイの低音っていいなと思うことが最近多いんですけど、まさにそれ。

 

圭土さんのブギウギピアノに大地さんの推進力抜群で軽やかなドラムが入ると本当にいきいきとします。タイトに楽しい感じがはじけるような。

 

ソロとしては「桜」、最近楽譜先行で発表されていた新曲「カイザー」も披露されました。

 

レ・フレールの曲も演奏されました。JOKERやレジェンダリー・スタンダード、ばっちりはまっていました。典型的な8ビートのドラムパターンではなくて何かとてもクリエイティブな感じがします。「挑戦者」は、連弾のほうが好きだなと思いましたが、要するに、連弾だと和音が分厚くなり、メロディやハーモニーが重層的になる。ピアニストとドラマーのデュオは、もっとリズムや間合いのコンビネーションを追求して、ハーモニーにはスペースがあるということなんですね。私は元から低音フェチですし、割とずっしりしたものが好みなんです。

 

熱いライブで楽しませていただきました。