山本美芽の音楽ライター日誌

アーティストの取材執筆記録です。

レ・フレール 鎌倉芸術館 2021年5月22日

レ・フレールのコンサートに。
楽しい時間はあっという間。

先日の立川とは違って、今日はPAもなく、本当に生音でした。クラシックに適した素晴らしい音のホール。

 

守也さん圭土さんそれぞれのタッチがよくわかって、やっぱり生音は良い。ピアニストふたりで、音色や歌い方やリズムの感じが違うんですよね。


だけど、手拍子入るとなかなか聴くのが大変。特に盛り上がってすごい手拍子になったりすると。
オペラシティでオケの真ん前とかブルーノート東京のディメンションとか、
音圧がすごいコンサートに最近行っていて、耳が甘やかされていたから? コンサートが進むにつれだんだん細かいところが聴けるようになり、耳も慣れました。不思議な感じ。お客様も拍手のボリュームを調整していたのかも。

 

手拍子しながら皆で盛り上がる。ああ、無観客でも配信でもない、アーティストも私も、皆もここにいる、、、落ち着きます。

 

2019年秋に出したアルバムのリリースツアーがコロナで延期になり、1年以上が経過して、やっと迎えたコンサート。

 

ディズニーのアルバムは、元気に華やかな曲はもちろん盛り上がりますし、「みんな猫になりたいのさ」などジャジーな曲目がわりとあって、クールですごく良いなと再確認。

 

終盤ヒートアップしてくると、守也さんはマスクが苦しそうで、熱演の合間にマスクをとり、ぜーはーと呼吸。両足を浮かせてリズムをずっととっているんですから!あれは大変だと思う‼︎

 

エネルギーが伝わりました。

 

守也さんソロは「いつかの空」「小さき花の詩」「ノートルダムの鐘」。ノートルダムの鐘が格好良くて!ドラマチックで、ぎゅっと胸が締め付けられるような痛みのある曲です。

 

ベーゼンで生音の連弾は久しぶりでした。

ベーゼンも残響長いし、ホールも残響長いし。

最後の「賛歌」は教会みたいにピアノが豊かに鳴っていました。久しぶりの感触。

 

アーティストの感じるビートに意識を重ねて、キラキラした音に包まれ、音を聴く時間がとにかく幸せでした。

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